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1942年創業。
池田工芸は、国内最大級のクロコダイル専門ブランドです。


 創業1942年、池田工芸は国内のクロコダイル業界を牽引する存在として、80年の歴史を持ちます。国内初の海外渡航によって当時の最先端の流行に触れ、帰国後に他に先駆けて立ち上げたデザインルームによって斬新なデザインを世に出してきました。

 国内のクロコダイル製品のデザインや素材などに、池田工芸発祥に原点を持つものが多く存在するのも、業界のトップを走り続けてきたからこそ。 「クロコダイル業界のパイオニアにして老舗」として、今も昔も妥協ないモノづくりに励んできました。


 クロコダイルレザーの専門メーカーとして80年の歴史を誇る池田工芸。日本最大級のクロコダイル専門の工場を抱え、一貫した生産管理を行っています。昔からクロコダイルを専門に扱ってきたということ、それはタンナーとの信頼関係を長年に渡って作ってきたということでもあります。




 作品のコンセプトを発信するデザイナー、レザーの下地を作るタンナー、そして実際の作品を仕上げる工房の熟練した職人たち。それぞれがパートナーとしてひとつひとつの作品を共に作ってきた歴史は、クロコダイル専門の池田工芸ならではのもの。


『クロコダイルはスペシャルなレザー。
 だからこそ日常の中で普段づかいして欲しい。』


 それは、池田工芸がクロコダイルを極める中で受け継いできた想い。多様なカラー、作品をバリエーション豊かに提案できるのも、池田工芸ならでは。斑のひとつひとつに宝石のような光が満ちてくるような、唯一無二のクロコダイルをお届けいたします。




創業80年。その手仕事、その息づかいを想う。


「瑪瑙(メノウ)でグレージングしたら、ほんとうに艶が出るから、
 それを見てもらいたいんです」


クロコダイルを日本で一番見つめてきたであろう職人が言う。


磨きをかける前のクロコダイルは、既に美しい。ところが、その革の表面を瑪瑙が数回往復するだけで、見ているそばから明らかに輝き方が変わる。


光沢のある革というと、表面にエナメル樹脂をまとわせるパテントレザーなどが一般的だが、瑪瑙で磨くクロコダイルは、光らせるための何かを付け足すまでもなく、素材そのものが輝く。

それはまさに、クロコダイルだけが持つ特別な性質。斑のひとつひとつに宿る艶を直に見れば、クロコダイルが「宝石」と呼ばれる理由がわかる。



熟練の職人は、革一枚一枚をじっくり見つめて、「この幅ならあの作品を作ろう」「このデザインなら部位はここ」とつぶやく。何千枚、何万枚もの革を見てきたであろうその目に迷いはない。

若い職人は、工房の隅にひっそりと置いてある、昔の職人が仕上げたであろう作品を見て、その手仕事を、その息づかいを想う。工房で一秒、一日、一年と積み重ね、気がつけば78年と代々継いできた空気。クロコダイルへのまなざし。「もっと綺麗に、もっと美しく」という工夫が、ものづくりにそっと愛情を吹き込んでいる。




ひとつひとつの斑に宝石の艶が宿る。
池田工芸がたどり着いた、唯一無二の美しさ。


クロコダイルで作品を仕立てるブランドの中でも、池田工芸にしかできないと言われているのは、レザーの下から熱を当ててクロコダイルをふっくらとさせ、斑のひとつひとつに宝石のような光を宿らせる業。

「このクロコダイルはきれいな表情をしているけど、裏にちょっと凹凸があるから、この芯材で支えてあげるといいね」。磨かれて表情に品格が宿った革は、職人同士で話し合いながら、オーダーメイドで仕立てるように、ひとつひとつの作品へと仕立てられていきます。




クロコダイルをじっと見つめ、手で触れ、指で確かめながら、自由に考えて工夫を凝らす。池田工芸の歴史を紡いできたのは、「クロコダイルという素材の良さを、もっと引き出したい」という想い。職人ひとりひとりが革に込める愛情が、堂々とした品格のある光を革に宿すのかもしれません。